（入り方は違うが必殺のプロセスは同じ。私の研究資料のひとつ） こちらの業界に“手の内”という言葉がある。 手の内を見せるとか見せないとか、その“手の内”である。 つまりは秘密にしている重要なこと。その名を冠する隠し武器もある。 柔術の場合、相手の腕なりなんなりつかんだとき、...

雲手、という太極拳の技がある。代表的な、という修飾語をつけてもよい。 相手の攻撃を巻き取り崩す、もしくは貼りついて攻撃する雲手。 私の能くする陳式太極拳、孫式太極拳、正宗太極拳にももちろん雲手がある。 中でも当クラブで練習している正宗太極拳のそれが私のお気に入りスタイルだ。...

今回も無料体験の方がお一人。最近申し込みが連続していていとうれし。 さて、神経科学的知見により 「脳はマルチタスクよりシングルタスクの方が効率よく働く」 事が分かっている。 シングルタスク、つまり複数の事を同時に行うのではなく...

自分のための高強度稽古、月に一回のお楽しみ、柔術稽古である。 前にも書いたが記憶の整理に「名前」は欠かせない。 特に武術の技名は技自体のメタファーになっている事が多く、 意識の持ち方など実践する上でとても役に立つ。 さて、 「袖を取られる。270度回頭して上から下に」...

剣を左半身上段に取る。重心は左脚。 重心はそのままに左脚「のみ」引き、右半身に変化して斬り下ろす　二回。 左半身上段から落下、落ちている最中に半身を変化して斬り下ろす　二回。 それを最速のイメージで　一回。 #武術修業 #体捌き

先々月、稽古の帰りに黒帯を無くしてしまったらしい。 カバンの中も机の中も探したけれど見つからないので、しかたなく新調。 そうしたらなんと、洗濯済みのかごの底から旧黒帯がひょっこり出てきたではないか。 もう少し待っていれば余計なお金を使わなくて済んだのに、とも思ったがまあよい...

味噌混ぜアプリケーション、というかこちらの方が伝統的な技なのだが。 相手の腕をひょいとすり抜けるような身体運用。 肘は垂らし、指先は相手に向かう。今すぐにでも打ち込める雰囲気を保って。 一見腕を巻き取っている動作、だが腕だけ使っていてはさすがの私でも無理だ。...

「金のためなら何でもやるでおなじみの金部」by ラーメンズのひそみに倣い、 功夫を積み上げるために何でも試してみるのが私だ。 水戸のゴッドハンドこと澤畑先生が推奨する「柄トレ」もその一つ。 二月下旬、彼の要塞・上水戸接骨院のFBに掲載された「柄トレ」の動画を目にして以来、...

「おい、柔術じゃないじゃねーか」というお叱りの声が聞こえてきそうだ。 だが役に立つことなら何でもやるでおなじみの北区堀船カンフークラブ。 手元にトレーニング用ナイフがあったら柔術の稽古だけでなく、 エスクリマのナイフワークもしたくなるのが人情というもの。...

仮に太極拳が２６動作でできているとする。 まず最初に習うのはAという動作。初心はAしか知らない。 だからくりかえし繰り返しAだけ練習しますわな。 そうこうしている内にBという動作をならう。 そうすると練習はABの繰り返し。AB、AB、AB・・・。...

今回は体験の方がお一人参加。だからという訳ではないが例によって基本のキからである。 あらゆる身体芸術がそうであろうが、武術もまた創造性／想像性が必要とされるものだ。 動画にある「自分が有利で相手が不利な場所を見つける」「足抜き」、...

今回もいろいろやったのだけれど杖の練習を公開。 “真っすぐなひもとぐにゃぐにゃしてるひも、どちらが長い？” “はーいはーい、ぐにゃぐにゃしているひもでーす” 小学校一年生の算数で教わることだがつまりはそういうこと。 杖の送り手は直線を描く＝曲線より移動距離は短い。...

今回はなんとなく動画を撮らなかったので特別篇。 我々が練習しているのは正宗太極拳。別名双辺太極拳。九十九の動作から成る。 「九十九！？　うへえ～」 いやいや後半になると同じ動作の繰り返しもあるので・・・ってそれでも長いな。 生徒さんには便宜上区切りのいいところで、...

（昔の秘密メモの一部） 月に一度のお楽しみ、柔術研究会である。 今まで断片的に教えていただいた「打ち砕き」。 片手取り、両手取り、紅葉絞め、後ろ両手取り等々様々なバージョンの返し技である。 太極拳のごとく上半身の動きと下半身の動きが連動しないと、...

今回は套路の前に足の運び方ーー歩法を練習。 たびたび書いているけど、套路の足の運びは日常生活のそれとは違う。 正確に言うなら日常の歩み方を分解して行っている感じか。 私たちは日々バランスを崩してそれを回復しながら移動している。 それが「歩行」と呼ばれる行為だ。...

（これこれ、ここがむずかしいのよ） 「先生が佐々木君のこと誉めてたよ」 大昔、兄弟子がそう伝えてくれた。 「へえ？　どんなところをですか？」 「“佐々木君はいつも武術の事を考えているからよい”だって」 確かに。武術の事を、修業のことを、修業の工夫のことを四六時中考えている。...

マカオは香港から東南海上70キロメートル、 南シナ海に面する中華人民共和国の特別行政区である。 そこはオリエントとオクシデントの出会いの場。 1999年までポルトガルの植民地だったマカオは、なんというか、 一都市によって運営されているテーマパークのようだ。...

関節技について。 我々古流柔術修行者は決して関節技の専門家ではない。 競技武道、格闘技の文脈では特にそうだ。 柔道やブラジリアン柔術では必須の練習である乱捕り、 お互い自由に技を出しあう試合形式の練習のことだが、 そのような「闘争」というムーブの中で、...

「変形腕十字から逃げられたんですよね」 久しぶりに参加してくれた生徒さんの談。総合格闘技をされている。 ノーギの試合で知らない技をかけられそうになったとき、ウチで学んだ方法で逃れたそうだ。 （ノーギとはNo柔術着の略。着衣なしで行う試合のスタイル）...

今回の練習では嬉しいことが二つあった。 一つは先日無料体験に来てくださった方が入会してくれたこと。 ありがとうございます。のんびり楽しんでいきましょう。 もう一つは生徒さんに修行の成果が見られたこと。 たまーに試してみる伸筋を使う練習である。...