今回も無料体験の方がお一人。最近申し込みが連続していていとうれし。
さて、神経科学的知見により
「脳はマルチタスクよりシングルタスクの方が効率よく働く」
事が分かっている。
シングルタスク、つまり複数の事を同時に行うのではなく
A→B→C・・・のようにひとつずつ終わらせていくということ。
確かに。思い当たる節はある。
例えば料理。妻不在時に、たまあにランチを作ったりする。
といってもうどん程度だが、これがもういけない。
一人暮らしの時はもっとうまくやれていたのだろうが、
まず必要なものをすべて並べる
お湯をわかす
わくまで待つ
わいたらうどん玉を入れる
具材の用意をする
のように、一つ一つ直線的に作業しないとてんやわんやである。
・・・待てよ、と思う。
妻は毎日ヨーイドンではじめて
ご飯汁もの主菜副菜といっせいにゴールするではないか。
これってものすごいマルチタスクってことにならないか?
慣れ不慣れの問題? 時間制限による必要性の問題?
そこでまた思い至ったのが
“チャンク”
という考え方である。
チャンクとはNLPや工学用語で「情報の塊」を意味する。
さて、チャンクにはサイズがある。
どこからどこまでを一つの情報の塊と捉えているかは、人によって違う。
こと料理に関して言えば、私にとって
お湯をわかす
わいたらうどん玉を入れる
が1チャンクであることに対し、妻にとっては
料理を作る
が1チャンクということだ。
料理を作るが1チャンクならそれはもうシングルタスクである。
カンフークラブの生徒さんにとって
重心を移す
左手は下を払う
右手は前に
呼吸は・・・
体の向きは・・・
が1チャンクであろう。いまはね。
それが統合されて
套路を打つ
という大きなサイズのチャンクになる。
それがイコール上達ということなのだろう。
私にとっては
武術の修業をする
から
生きる
にチャンクアップすることが人生の目標である。
Comments