今回の練習では嬉しいことが二つあった。
一つは先日無料体験に来てくださった方が入会してくれたこと。
ありがとうございます。のんびり楽しんでいきましょう。
もう一つは生徒さんに修行の成果が見られたこと。
たまーに試してみる伸筋を使う練習である。
勘違いしている方も多そうだが、伸筋とは伸びる筋肉ではない。
基本筋肉の動作は収縮である。では伸筋とは? はたまた屈筋とは?
正解:腕や脚などが体幹部から離れていくときに収縮する筋肉が伸筋。
逆に体幹部に近づいてくるときに収縮する筋肉が屈筋である。
さて、この屈筋、力を入れている感が非常に感じやすい。
力感というのだが、例えばだからガッツポーズの力こぶなど、
筋肉が力んでいる感覚が強く感じられるだろう。
対して伸筋。伸筋はその力感が非常に感じにくい。
だが、太極拳で使いたいのはその伸筋である。
理由はいろいろあるのだが、伸筋は力感が感じにくいが非常に強い。
屈筋が「力を入れる」に対し、伸筋は「力を出す」という表現がぴったり。
「じゃあ伸筋を使ってみましょう」それができるなら苦労はしない。
私たちは伸筋を意識的に使うことに慣れていない。
毎日使っているのに力感がないからだ。
そういう時はおなじみのイメージを使う練習である。
いままでなかなかうまくいかなかった生徒さん。
今回久しぶりに行ってみると、! 強いじゃないか!
そのための練習をしなくとも、日々の気功や套路、対錬で
伸筋および伸筋を使うためのイメージ力が向上していたということ。
ご本人に伸筋をうまく使えている感がないのも伸筋あるある(笑)
こういう瞬間があるから修行はやめられないのだ。
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