今回は套路の前に足の運び方ーー歩法を練習。
たびたび書いているけど、套路の足の運びは日常生活のそれとは違う。
正確に言うなら日常の歩み方を分解して行っている感じか。
私たちは日々バランスを崩してそれを回復しながら移動している。
それが「歩行」と呼ばれる行為だ。
重心は体重を支える支持脚から一歩踏み出す遊脚へと移る。
その遊脚が支持脚となり次の一歩が遊脚となる、の繰り返し。
その入れ替わりの連続で私たちは重心の移動を気にしてもいない。
太極拳のそれを明確に意識しながら足の運びのである。
だから足は地面を蹴ることがない。前脚=支持脚に寄せるだけ。
足を寄せる=並歩、そこから一歩踏み出す=進歩はもちろん、
普通の歩みの様に後ろ足を一歩進ませる=上歩もみな同じ。
この感覚は練習すればつかめるし、套路の表現力も増していくのだ。
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