マカオは香港から東南海上70キロメートル、
南シナ海に面する中華人民共和国の特別行政区である。
そこはオリエントとオクシデントの出会いの場。
1999年までポルトガルの植民地だったマカオは、なんというか、
一都市によって運営されているテーマパークのようだ。
そこに足を踏み入れた人なら同意してくれると思う。
だって、
こうとか
こういうところなんだもん。
さて。
定刻通りにマカオ港に単身降り立った私。
6月、異国の風は私に気持ちよk暑いなマカオ!
まず帰りの香港行フェリーのチケットを購入する。
これが後々効いてくるのだが・・・。先を急ごう。
調べはついている。この辺にあるのだろう?
港の建物正面、ロータリーを見回す。
あった。お目当てのホテルと港を結ぶシャトルバスの乗り場だ。
紫色のマイクロバスが私の乗るべきそれだ。
“おたくのホテルの宿泊客ですが何か?”という顔をしてしれっと乗り込む。
他にも客は3、4人。
どこをどう走ったかなどもちろん分かるはずもない。
だが10分もしないうちにガイドブックに掲載されていたとおりの門構えが見えてきた。
ホテル・リスボア。マカオの老舗ホテル。その外観は古くて新しい。
ここに宿泊するわけではない。マカオは日帰りである。
用があるのはその地下、このホテルの心臓部にある。
絵に描いたような回転ドアを抜け、絵に描いたような吹き抜けでその入り口を探す。
大階段の裏、あすこだろうか。
証明が暗くなっていく。それに比例して遠くから聞こえてくる歓声。
もう間違いないと思われる金の柱の間。その先には。
私の眼前に広がる光景を説明するのは簡単だ。
ハリウッド製の暗黒街映画。そこに登場するカジノを思い描いて欲しい。
それである。
カジノ。私は今からここで「マストクライム」登頂料金12,000円(2005年当時)を
叩き出さねばならない!
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