トレーニングナイフを使った太極拳のお遊び。
そのお遊びに行きつく前に私は何段階も設けることにしている。
まずは「こういうものを持った時に自分はどうなるか」。
このナイフは練習用のプラスチック製である。
そんなことは分かっちゃいる。
それでも身の内に走る感覚が不快な物かどうか。
「それを人に向けてみる/向けられてみる」
「人に向かって突き出してみる/突き出されてみる」
「めった切りにしてみる/されてみる」
それらがOKかどうか。プレッシャーや不快感があるかどうか。
すべては怪我をしないための確認である。
練習は一定の約束のもとに行われる。
例えばナイフでお腹を突かれる、切りかかられるなど。
攻撃が自分にあたるから対処するのであって、
あたること前提で練習するのである。
それが模造とはいえ刃物で切り付けられない人は、
無意識に相手にあたらない軌道を描く攻撃になってしまう。
すると練習する側としては、来るはずの攻撃が来ず、
全然関係のない場所で強く身体にあたってしまったりする。
また、太極拳でゆるみに来ているのに
苦手な刃物を持って硬くなるのは本末転倒だ。
そう言う場合は手でいいのだ。
というわけでお遊び。
まずは攻撃側は足は動かさずに定位置、
受ける側はナイフを持った手に柔らかくねばりつく。
その内攻撃側が自由に動き出したり、
受ける側が腕以外、例えばお腹や背中でも粘って攻撃を封じる。
こういう遊びは太極拳を一段も二段も引き上げてくれる、はずだ。
早く五分で遊べる練習相手を育てたい!(笑)
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