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執筆者の写真北区堀船カンフークラブ

練習日記~2018年2月15日(木)古流柔術編



今回もいろいろやったが動画の解説なぞ。

1)腕を上にひねりあげられる。

相手は二本でこちらは一本。例によってとても不利な状況。

それをこれまた例によって腕力と関係ない働きで切り返していく。

この場合は身体の開き――すなわち体さばきである。

真下に下ろそうと思えば当然ぶつかる。二対一。普通はどうにもならない。

が、体のさばきに腕を立てる動作を乗せると何ということもなく返せてしまう。

実際私の動画は軽々とやってるように見えるがその通り。

軽々と見えるのは腕力をほとんど使っていないからだ。

実はこのエクササイズ、条件を甘くしている。

本当は梃子を効かせた柔術の「手の内」で握り、

体勢そのものが力を持つ正しい形で捻じり上げる。

こうなると条件甘めで成功していても正しくさばけないと返せない。

さらに捻じり上げる箇所を腕ではなく手首にする。解剖学上の腕と手の間の「手首」だ。

こうなると厳密に体をさばくだけでは手首が折れて力が逃げてしまう。

プラス指先まで意識が届いていることが必要で、

ここまでやって「体さばきができているか否か」がやっと分かるのだ。

2)手首や肘を極められて頭を下げさせられてしまう。

痛い。痛いから動けなくなる。関節が詰まる。

では逆転は不可能かというとそうではない。

大山康晴永世名人曰く「助からないと思っても助かっている」である。

まず関節の詰まりを解消する。この場合は肩。肩を心地よい状態にしてしまう。

すると簡単に起き上れてしまうのだ。

一点から相手の身体すべてを制御してしまうのが逆技であるが、

それでも極められた場所以外のほとんどすべては自由である。

「自由である」と信じれば本当に自由が生まれ、自由に動かせるのだ。

本来逆技、投技など一通り伝授された後の返し技、裏技に属するものなのだろうが、

えいやあ、とエクササイズにしてしまった。楽しい遊びである。

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