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執筆者の写真北区堀船カンフークラブ

練習日記~2017年7月6日(木)古流柔術編



体捌き

今回はトレーニングナイフを使った練習をしてみた。

ナイフから身を守るという護身術的練習ではなく、

「体捌き」のための補助道具としてナイフを使うのである。

こういう練習ではテクニカルなことを注目しがちだが、

せっかく道具を使うので気づけるだけたくさん気づきたい。

例えば、

トレーニングナイフとはいえ刃物様の物体を手にした自分の状態はどうか。

それを人に向けたとき自分に何が起きるか。

逆に人から向けられたとき自分に何が起きるか、などである。

人に刃物を向けるなど尋常に生活していれば一生に一度もないはず。

ゴム製と分かっていても、人に向けるのは抵抗があるかもしれない。

ゴム製と分かっていても、人に向けられるのは恐怖心を覚えるかもしれない。

良しあしではない。そういう自分に気づくことからはじめる。

そしてこれらの気づきは練習の精度に関わってくる。

私が次に行ったのは

「相手の中段(お腹のあたり)をまっすぐナイフで突く」練習だ。

どのような練習にも状況設定がある。

今回は体捌きの練習のために、相手を正しく突く必要がある。

これが突く方に恐怖心やプレッシャーがあると、

突きこみ方が足りなかったり、相手に向かって真っすぐ突けなかったりする。

これは体捌き側の練習にならないし、最悪けがにつながる。

何のための練習で、お互い何をする必要があるのか。

それを明確にして取り組むことで、さらなる上達を目指すのだ。

そして、この条件でナイフをさばけるようになったら

次の面白いことが待っている、というわけ。

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