(どうして僕たちは失ってから大切なものに気づくんだろう・・・。
例によって練習中の写真撮り忘れ)
今回は和室。比較的オーソドックスな内容。
久しぶりに「伸筋抜骨」の練習をしてみた。
五指を自然にすっ、と伸ばし自分にほど近い床を指す。
練習時には“腕が勝手に伸びていって指先が床を触るイメージ”や、
“指先から蒸気のようなものがすごい勢いで床に噴き出ているイメージ”を
持っていただきたい。
ミソは“伸びていく”のであって伸ばすのではない、
“噴き出ている”のであって噴き出させるのではないところ。
このとき使っているのが体幹から末端部が離れていくときに使う伸筋だ。
体幹に近づくときに使う屈筋、例えば力こぶなどは力感がある。
つまり「力入れている感」が感じやすい。
対して伸筋は力感が非常に感じにくい。だが強さは屈筋と同じかそれ以上だ。
腕を伸ばすときは当然伸筋を使いたい。
だが「はい、伸筋を使ってください」といったところで
普通の人は何をしていいのかわからないだろう。
だから“手が伸びる”だの“蒸気が”だのとイメージを使うしかない。
そして、このとき得られる感覚をもって太極拳を打ちたいのだ。
休み時間はリクエストもあって「自律訓練法」をおこなう。
こちらは本業ではないが研修で学んだ正式なもの。
かつて妻の不眠症(入眠困難)を治した実績ありだ。
きちんと禁忌対象者がいないかどうか確認してから、
背景公式と第一公式を行う。
「二つで十分ですよ。わかってくださいよ」(『ブレードランナー』より)
消去動作もしっかりと。
血圧が下がっているかもしれないので立ち上がりに注意して。
肉体を整えることで精神を整える自律訓練法。
東洋の英知の再発見のような気がするし、
太極拳の練習にミックスするにはもってこいではないだろうか。
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