武術の修行に“イメージの活用”は付きものだが、
太極拳はそれが特に重要な気がする。
曰く、
掌は球に触れているがごとく、
胸に球を抱くがごとく、
脇に、両脚の間に、そして全身を包む球を感じ、
巨大な球の円周をなぞるように動く--。
言うは易く行うは難し。画像や図形ではなく想像上の
「空間」
をとらえるのはそれなりのセンスが必要だ。
そこで当カンフークラブでは、心理療法の世界から
空間をとらえるための練習材料をもってきた。
心療内科などで活用される
「空間感覚練習」
である。
これは身体の内外の空間をイメージする練習にはもってこいで、
深いリラックス、大脳両半球の統合・調整、四肢末端部の血流の増大など、
単純に健康面でのよい効果がある。
これこそ武術と心理療法をまたにかけている
私ならではのアプローチだなあ、と
我ながら思うわけです。
(ちゃんと消去動作もやってます。念のため)
画像は先日の練習風景。
空間感覚練習のあとに太極拳の套路(型)の練習をしたり、
私と生徒さん、杖の構えの大きな違いはなんでしょう?
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