生徒さんが猿玉という護身用具を持ってきた。昨今の不安な世情に鑑み購入したという。
画像は拾い物。
「使い方は?」
「知らんがな」
グリップはこぶし大。ボール部には芯があり、自分の頭を小突いてみると結構痛い。
中国武術では鞭などの柔軟性のある武器、多関節の武器のことを軟兵器という。せっかくなので、柔術の稽古をした後軟兵器の基本的操作法をレクチャー。原則は振り切ること。
西洋の軟兵器、例えばモルゲンステルン
などは打撃部分が跳ね返って来ても絶対自分の腕に当たらない長さで連結されている。だから西洋人がはじめて二節棍(ヌンチャク)をみた時「欠陥兵器だ」と断じたそうだが、何のことはない、アジア人の方が器用だったということだ。そも用途も違うし。
閑話休題。
そこから「刃物を持った暴漢に遭遇したらどうすればよいか」というテーマに。ノウハウは二の次三の次、私が一番重要だと感じていることは「本気になること」だ。つまり、本気で抵抗するか、本気で逃げるか、その二つにひとつ。中途半端が一番よくない。「あれナイフじゃね? これまずくね?」などと考えている内にコトは済んでしまっているだろう。
やりすぎかどうかは法律が判断する。究極、「明日の朝日を拝むのは自分か相手か」を考えたら選択の余地はない。そして元気で修業を全うするには中庸を歩むしかないのだなあ。
* * *
私の地元"東京都北区堀船"地域密着型武術クラブです。
現代人は頭が疲れすぎ。
身体も使ってバランスを取り、心身ともにリフレッシュ!
伝統的な太極拳、古流柔術をコーチングのアプローチ法やイメージの使い方、リラクゼーション法などをミックスしてお伝えします。
Comments