太極拳の足の運び方は通常の歩行と違う、とちょいちょい言ってきた。今回もそのテーマである。
重心の乗った足は動かせない。というか、重心の乗っていない足は動かせる。
例えば左足に重心が乗ったら右足が動かせるわけだが、今回はその右足を相手に向かって差し出してみる。相手も一歩差し出してくる。
それを左右交互に行うと、両足があたかも三角形の上をなぞるような動きになる。
だから誰が呼んだか三角歩、だ。
プラス、動画の様に同側の腕を差し出して自分の中心を守る。と同時に攻撃にもなっている。
この動作を三回繰り返して対錬に入っていくのが八卦掌のトラディショナルスタイルだ。
初心は脚を使って重心の移動をしっかりと意識して、という感じ。
だがおいおいは重心の移動に脚がついてくるという操作法に変わる。そうでないと実際の打ち合いには間に合わないから。
唇歯輔車、お互い助け合って上達していく姿がここにある。
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