お盆休み明けの第一回目は体験の方を交えての開催である。
さて、この太極拳クラス、メニューをそれなりにバランスよく考えてきたつもりだ。
何しろ75分マイナス休み時間だ。正味一時間強しかない。
身体をほぐしていく時間ははずせない。身体の柔軟性ではなく動きの柔かさのために。
気功。この目に見えない要素に意識を置かずば太極拳はただのゆっくりダンスと化す。
推手ほど大事なものはない。太極拳のお約束が守れているか否かは人からの反応が頼りだ。
そうそう対錬。武術的側面に光を当てないと太極「拳」でなくなってしまう。
套路? まあお前はそれでいいや。
・・・これはバランスが悪いのでは? 遅ればせながらそれに気づいたのが今年(多分)。
たしかに生徒さんもとっても
「太極拳のお約束を守れば勝手に動いても太極拳」
というゴールは雲をつかむような話であろう。
それよりは実際に型を覚えて動けるようになったほうが張り合いがあるというもの。わかる。
だから毎回套路の練習を行うようにしたのだ。
だがここでまた気がついたことがある。
「私たちのやっている正宗太極拳は99の技からなる。いまは多分10動作目くらい。
だからこのまま套路が進んだら、どんどん套路が残りの時間を侵食してくる・・・!」
「先生それは套路の途中から始めればいいことでは」
「侵食してくる!」
という妄念に取りつかれ、今回はあえて対錬を行う。八卦掌の。
采碗劈頭 拉肘踢脚
太極拳のお約束を守れば~というわけで、すべて太極拳化させる。
だから八卦掌の風格とはちょっと違いますね。それもまたよし。
そして最後は生徒さんのニーズを汲んで套路で〆る。
でも必要以上に套路に侵食はさせないぞ! 推手推手 and more推手!
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