武術には流派ごとに「俺の考える最強理論」がある。
そして、その修行体系や戦闘方法も、
「俺の考える最強理論」を実践できるように組み立てられている。
敵を中心とした円周を歩きつつ接敵し、自分を中心とした回転運動で倒す。
前進する勢いに突きの動作を乗せて、拳で体当たりする。
自らバランスを崩しながら接敵し、相手に自分を支えさせて攻撃する。
両手と片足、同時に三種類の攻撃を繰り出しどれかを当てる。
超至近距離で相手の攻撃を封じつつこちらは一方的に攻撃する。
足は広めに開いてどっしりと構える。
いやいや狭めに開いてフットワークを活かした方がよい。
攻撃は手技を素早く細かく。
いやいやダイナミックに跳躍して蹴り技を打ち込むんだ。
カマキリのまねを、鷹のまねを、酔っぱらいのまねを。
武術の数だけ「俺の考える最強理論」がある。
そして我らが太極拳。その最強理論は「後発先至」である。
つまり「相手が動いてから攻撃を発し、相手より先に攻撃が届く」だ。
そりゃすごい! で、どうやるの?
伝統的武術にはもちろん「俺の考える最強理論」のための修行法がある。
太極拳も同じ。ただ当カンフークラブではそこまでは行わない。
まだね。
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