自分が套路を打っている姿を客観的に見られるとは
文明の利器とはすごいものである。科学の勝利だ。
こうした動画の利点は山ほどあるが最大のそれは
動きのプロセスが見られるところではないだろうか。
ついつい私たちは指導者の技がぴたっ、と決まったところを目にして
そこを目指してしまいがちである。
つまり止まった、静的な形を見て自分のそれと比べて
「よしできてる」
と思ってしまう。
だが、真に重要なのは止まった形と止まった形の間であって、
動いているそれが技である。
究極止まっている形は技が死んでいるのである。
こういう動画は指導者である私と自分自身の
動きのプロセスを見比べることができる。
それがなにより素晴らしいと思うのだ。
・・・と言っておいてなんだが、武術の世界にはこういう箴言がある。
「弟子は師匠の一番よくないところを真似る」
努めよや、努めよや、俺!
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