今回はいつもの基本的な練習の後、気が向いたのでスポチャンを使ってみる。
スポチャン=スポーツチャンバラのこと。
写真は20年近く前に購入したスポチャンの純正小太刀。修理しつつ現役である。
イメージキャラクターなのだろうか、
購入当時からこのカムイとあずみを足して二で割ったようなキャラが謎だった。
さて、スポチャンとは一つの競技である。がその練習をするわけではない。
この道具を使う理由は
「叩いても、叩かれてもノーストレス、ノーダメージ」なところだ。
天龍武術会伝統の「意識を鍛える」練習方法である。
二人組、一本ずつ手にして半身で向かいあい、前に出ている方の肩を叩く。
役割がある。
叩く方は自分が人を叩くときに何が起こるかに注意を向け、
叩かれる方は相手がどのような動きで自分を叩いてくるのかを観察する。
十分に感じ、観察したら次の段階。
叩かれる方は叩く方の「いざ打たん」という気配を感じてガードする。
叩く方は自分の「いざ打たん」という気配をなるべく漏らさないように打つ。
双方、いかに集中力を切らさずに向かい合えるか。
それもまだ第二段階である。このプロセスはまだまだ続いていく。
柔術だろうが何だろうが、こういった意識を鍛える練習を怠れば、
武術はただの体操、ダンスと化す。
いやそれではダンサーに失礼だ。ダンスの方がよっぽど意識の訓練をしている。
こういう普遍的な練習、今後も行っていこうと思う。
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