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執筆者の写真北区堀船カンフークラブ

練習日記~2017年8月10日(木)太極拳編



太極拳


太極拳

(いわゆる単推手はじめました)

もしかしたら私はまじめすぎるのかもしれない。

やってることは前衛的なのに、考え方は原理主義的すぎるのかもしれない。

それも仕方がない。こういう会は主宰者の脳内が外部に展開されたものだから。

というわけで、当クラブ発足一年と二か月をもって「推手」解禁である。

伝統的太極拳は套路と推手を両輪として修行していく。

その推手とは、二人一組で太極拳の原理を体現していくもの。

いわく捨己従人、「己を捨てて人に従う」である。

己を捨てるとは主体性をなくすことではない。

人に従うとは相手に従属することではない。

むしろ積極的に我を無くし、能動的に相手のペースに合わせるの意だ。

具体的には相手が押して来たら“押させてあげる”。

その押す力が臨界に達した時、つまり相手が「虚」となった時、

こちらは「陽」、攻勢に転じるという考え方だ。

これは相手が何かしてくるのを待つ、と同義ではない。

そんな心持でいたらそれこそ何もできない。

相手の虚を打つといっても、それは動作面だけではない。

そうでなければ太極拳の武術面が追及する究極の状態、

そして25年前の私が太極拳に惚れ込んだ理想形、

後発先至、「後に発し、先に至る」などとてもとても。

あれやこれやのエクササイズで

かなり動けるようになってくれたメンバーのみなさん。

エクササイズ、套路、そして推手と、お互いが上達を助けるこの三角形で

これからも太極へ至る道をいっしょに歩みましょう。

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