(柔術着の男性を女性が圧倒する。いい画だ)
手の甲を上向きに両手の人差し指を交差させて、
その人差し指の上から両中指をひっかける。
両薬指と小指を中指の下でそれぞれ合わせると「外獅子」の出来上がり。
この手を使ってある形をとることは“手印”と呼ばれる。
もともとお釈迦様のポーズの説明だったが密教で定式化され、
修験道や陰陽道に習合してさらに積極的な意味や力が付与された。
ちなみにこの「外獅子」はマンガなどのサブカルでおなじみの「九字」、
臨兵闘者皆陣列在前の「闘」にあたる。
今回の古流柔術の後半戦はこの「外獅子」の“手印”の作り方からスタート・・・。
どうしてこうなった? 『孔雀王』の時代に逆戻りか佐々木よ。
いや古武術的に言って“手印”にはパワーがあるからその。
とわざと勘違いさせる表現をしてみた。別に「外獅子」でなくてもいいのだ。
身体の一部の機能を失わせることで、残りの機能が働くという人体のフシギ。
忍者の技術として「九字」の“手印”は知られている。
精神集中のための意識を向ける対象とかいろいろな目的に加えて、
おそらくこの身体から力を引き出すための先人の知恵だったのではないだろうか。
その効果は総合をやっている生徒さんと実証済みだ。
ガードポジションに引き込まれるのが苦手な諸兄はぜひ。
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