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執筆者の写真北区堀船カンフークラブ

練習日記~2017年2月23日(木)太極拳編



人差し指でエクササイズ

今回は座ってスタート。

甲:人差し指一本を差し出す。

乙:その指に片腕を載せて脱力する。

指一本で受けるところに意味がある。

片腕の重さはその人の体重の約6%だという。

例えば50キロの人なら3キロだ。

3キロの肉の塊を指一本で持ち上げることを考えたら、

乙の人差し指はずっしり来て当然である。

これが甲の脱力が不十分で腕を自分で支えているととても軽く、

逆に下への力が加わるとすぐにわかる。

甲は自分の脱力と言う身体操作に集中し、

乙は人差し指の感覚を鋭敏にして甲にフィードバックする。

この感覚のシェアが双方の上達を促すし、

太極拳を打つときに常にそうありたい

“重たい手”の感覚を味わってもらえるエクササイズだ。

からだほぐし、気功法と来て、後半戦はまた二人組んでのエクササイズから。

腰の高さにあるぬか床を混ぜてもらう。

内から外からぐわっと。

その動きのイメージが作れたら、

相手の差し出した腕がぬか床だと思ってかき混ぜてみる。

するとあら不思議、腕にねばりついて離れない、相手の腕がすっぽ抜けない、

蛇が木に巻き付くような、指先が動きを先導する、

太極拳の“纏絲”(回転、螺旋の動き)になってるじゃないですか。

外形的には太極拳のお約束を守った動きの出来上がり。

あとは意味を理解し意識を乗せるだけ。イメージは強し、である。

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