いいアングル! やっているのはプレプレプレ推手、のようなもの。
いつもの通りカラダをほぐす運動と気功法からスタート。
こういう時、いかに「イメージの力」を活用できるかが重要だ。
「指はこうやって広げて、てのひらから力を抜いて、丸みを持たせて・・・」
とやって欲しい手の形を10分間説明するより、
「ボールの上に手をそっと載せて、てのひらを丸みに沿わせるイメージ」
というだけで目標は達成する。
しかも私の手の形をまねたものではない、
生徒さんその人しか表現できない“丸み”である。
結局最後に活きてくるのは“自分自身の動き”。
私の仕事はそれが原理原則に則っているかのチェックだと思っている。
休みを挟んで後半戦は、歩法の復習と太極拳伝統の練習法「推手」。
正しくは推手の一要素を切り取って体験してもらうための、
「プレプレプレ推手」のようなものだ。
手の甲と手の甲を触れ合わせ、一方は動かす、一方はただついていく。
武術とは情報戦の側面をもっている。
なるべく相手から情報を引出し、こちらの情報を与えたくない。
だから大原則は「双方手の甲から力を抜く」だ。
手が緊張していると触れた瞬間にそれがわかる。
その情報はそれだけでつけ込むべき弱点になるのだ。その内に。
まずは超限定的に推手を体験してもらって、
いずれはみんなで純正推手を、そして推手勝負をというのが私の夢である。
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