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執筆者の写真北区堀船カンフークラブ

練習日記~2017年2月9日(木)古流柔術編


そうそう、味噌と言えばしっかり熟成中です。


手作り味噌

今日も今日とて上半身のストレッチを入念に。

そして手ほどきの基本、上げほどき、引きほどき。

その後はぬかみそをかき混ぜてもらう。

おいまたか!?

いや今度は手首を持たれた状態で、

「ぬか床を底の方からえぐって天地を入れ替え」てもらい、

そのまま掌がよく見えるように顔の高さにあげてもらう。

こういう稽古で一番大切なのが、

「取られた個所を気にしない」ことだが、

「〇〇しない」という目標は達成しづらい。

なのでいっそのことぬかを混ぜてもらう。

こういう動作が浅山一伝流の「猿手投」、大和道の「捻返」に通じてくるのだ。

この柔術クラスは伝統的な教授法も行うが、その目指す成果を

もっとポップな(なんだそりゃ)方法で達成できるかを実験するラボでもある。

例えば生徒さんに私の両手を取らせて固めてもらう。

「こういう感じです。いきますよ。すっ、ときてぱーん」

「ああ・・・こうですか?」役割を変える。

「いや、肘のあたりに“何かを成さん”という力みがありますね。

もうただこう、この形だけ。すっ、ぱーん」

「すっ、ぱーん」

「胸の前で手が合って、また離れていく。

花が咲くというか、花火がぱーんと炸裂するような。

チューリップのイメージでいきましょうか。

ちょうど開いた手が葉っぱで顔が花みたいな感じで、ぱーん」

「すっ、ぱーん」

「まだ力みがありますね。・・・ちょっとアホ面してみましょうか。すっ、ぴゃーん」

「ぶっ!」

「こんな感じでどうぞ。目つぶってそっぽ向いてますから」生徒さんは女性である。

「すっ、ぴゃーん」

「・・・アホ面しました?」

「・・・しました」

こんな方法だけど、伝統的な教授法が目指す成果を達成しました(笑)

休憩明け後半は小手返し。

ゆっくりと正確に、返した相手の手が落ちていく架空の一点を見極める。

ちょっと見当違いなだけで、崩れなかったり耐えられたりするわけです。

こちらもディープな世界を突き進んでいます。どうぞ寄ってらして。

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