そうそう、味噌と言えばしっかり熟成中です。
今日も今日とて上半身のストレッチを入念に。
そして手ほどきの基本、上げほどき、引きほどき。
その後はぬかみそをかき混ぜてもらう。
おいまたか!?
いや今度は手首を持たれた状態で、
「ぬか床を底の方からえぐって天地を入れ替え」てもらい、
そのまま掌がよく見えるように顔の高さにあげてもらう。
こういう稽古で一番大切なのが、
「取られた個所を気にしない」ことだが、
「〇〇しない」という目標は達成しづらい。
なのでいっそのことぬかを混ぜてもらう。
こういう動作が浅山一伝流の「猿手投」、大和道の「捻返」に通じてくるのだ。
この柔術クラスは伝統的な教授法も行うが、その目指す成果を
もっとポップな(なんだそりゃ)方法で達成できるかを実験するラボでもある。
例えば生徒さんに私の両手を取らせて固めてもらう。
「こういう感じです。いきますよ。すっ、ときてぱーん」
「ああ・・・こうですか?」役割を変える。
「いや、肘のあたりに“何かを成さん”という力みがありますね。
もうただこう、この形だけ。すっ、ぱーん」
「すっ、ぱーん」
「胸の前で手が合って、また離れていく。
花が咲くというか、花火がぱーんと炸裂するような。
チューリップのイメージでいきましょうか。
ちょうど開いた手が葉っぱで顔が花みたいな感じで、ぱーん」
「すっ、ぱーん」
「まだ力みがありますね。・・・ちょっとアホ面してみましょうか。すっ、ぴゃーん」
「ぶっ!」
「こんな感じでどうぞ。目つぶってそっぽ向いてますから」生徒さんは女性である。
「すっ、ぴゃーん」
「・・・アホ面しました?」
「・・・しました」
こんな方法だけど、伝統的な教授法が目指す成果を達成しました(笑)
休憩明け後半は小手返し。
ゆっくりと正確に、返した相手の手が落ちていく架空の一点を見極める。
ちょっと見当違いなだけで、崩れなかったり耐えられたりするわけです。
こちらもディープな世界を突き進んでいます。どうぞ寄ってらして。
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