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執筆者の写真北区堀船カンフークラブ

誰が検索するんだ?~武当派太極拳~



(こんな感じの「心意六合拳風味太極拳」的動作が頻出……)

皆さんに告白しなくてはならないことがあります。

先日の記事で「陳式太極拳の套路を忘れた」と書きましたが、忘れたのはそれだけではありませんでした。実は……

「武当派太極拳」も失念していたのです。忘却好!

と自分で書いていてもこの記事誰が読むんだ? という感じ。なぜなら“武当派太極拳”という検索ボリュームは限りなくゼロに近いであろうからだ。

武当派—―つまり少林寺と並ぶ武術の出づる源流である武当山周辺で行われている太極拳、であるはずなのだが。何しろこの太極拳を打っている人を見たことがない。私と師匠を除き。

気まぐれにユーチューブなど検索してみることもあったが、同系列の套路の動画に出会った試しがない。「武当太極拳」という太極拳然とした太極拳は数多くヒットすれど。

「太極拳然とした太極拳」と書いた。もちろん理由があって、この武当派太極拳、風格以外はとても太極拳らしくない。例えば進行方向。套路を打つ時正面が南を向いているとすると、まず南へ直進、一段落(?)したところで180度回頭し北へ直進。この往復運動を四回繰り返すのだ。まるで形意拳のように。

そう、套路の構成だって形意拳の、八卦掌の、心意六合拳の技が統合されているようだ。比較的早い段階で武当派太極拳を学んだ私は、後に形意、八卦、心意を学ぶという順番だったため、「この技、武当派太極拳に似ているな」という転倒現象が起きたものだった。

この謎の武当派太極拳、私が忘れてしまうと周囲で失伝の可能性が50%高まるという破局的結果を引き起こす。ヤバいヤバいと一所懸命復元完了! 誰かに教える機会を得るまで、武当派太極拳は静かに時を待つ。

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