(あたちの妖刀が401人目の血をすすりたいと慟哭しているゼ!)
ちょうどこの時期、長男坊にばっさりやられた。
思えば長女にもばっさりやられた。
そして今、次女・通称さんちゃんにもなすすべなくばっさりだ。
「けたたたたたた!」
無理やり文字化するならこのような音声を発するさんちゃん。御年12か月。
そんなことする気はさらさらないのに、
している最中もその気はないのに、
さんちゃんにつられて、いやほぼ同時に「けたたたたたた!」と口走る私。
吸い込まれるように意味のない発声、ジェスチャー、
そして百面相のような表情もセットでついてくるこの現象。
これが剣術の勝負なら、相手の身法に乗せられて、
都合のよい場所、都合のよいタイミングで振らされたようなもの。
負け=死が確定である。つまりばっさりやられたということ。
これが「情動調律」。
母(父)子間に見られる特徴的な情緒的相互交流パターンである。
言葉を持たない乳児は、声や身ぶりの強弱、抑揚などによって
自分の情動=生気情動を伝達しようとする。
その生気情動を受け取った父母が、
乳児の感情状態を反映するような行動でマッチングする。
つまり乳児の情動に調律して反応すること、それが情動調律だ。
さんちゃんと私の間には生気情動の調律がある。
それはさんちゃんにとって“わかってもらえた感”のあるうれしい体験だ。
そして勝手に調律がおこるたびに、
私の“さんちゃんに吸い込まれ振らされている感”がすごいのだ。
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