(とはいえ王様もできる)
棒と棍、という二種類の武器がある。
棒は日本、棍は中国。それぞれ棒術、棍術という流派を成している。
柳生心眼流棒術、九鬼神流棒術、心意六合棍、純陽棍、などなど
棒と棍を能くする立場からすると
「同じ棒っきれを取り回すにしても、こうも印象が変わるものか」
というのが私の印象。
総じて、日本の武術に感じるのは
「この刀一本あれば、どんな状況にも対応してやるぜ!」
中国の武術に感じるのは
「人の知らない武器を、知らない角度、タイミング、方法で叩き込む!」
である。
などとつらつらと考えていると、あ、共通点! となった。
日本の剣術“以外”の流派の基本概念は
「どのように剣に勝つか」。
中国の武器術の基本概念は
「どのように槍に勝つか」
だ。
剣術は武士の表芸、槍は兵器の王。
じゃあみんな剣や槍を修行すればいいじゃないか!?
いやいや、至弱をもって至強にあたる(違うか?)
古人もそこにロマンを感じたのだな。
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