我々日本人にとって「腰」とは骨盤である。
が、中国の人にとっての「腰」はいわゆるウエスト部である。
だから套路で「腰をひねる」という要求があったら漫然と我々の「腰」をひねるわけにはいかない。
これはどのような文化の元で育ったかという重大な要素である。「その国で生まれなければ、少なくともその国に住んだ経験がなければ、その国の武術など身につけられるはずがない」とおっしゃる方もいる。一面の真実だと思う。
ただ棒っきれを握っただけでも、ハリウッド映画の中の俳優とその辺で遊んでいる子供たちでは「なじみ方」が違う。ゴールデンタイムの娯楽時代劇が死滅して久しいのに、子供たちの棒=刀のなじみ方はどうだ。
これぞ日本人のDNAのなせる業、などと無責任なことを言ってはいけない。DNAなど三世代も経れば生命の可能性の海の中に雲散霧消してしまうものだから。
武術は身体言語、武術を学ぶことは文化を学ぶこととはよく言ったもの。だから多少の大変さも楽しみに変換されると思えば。ちなみに日本の「多少」は少しの意だが、中国の「多少」は多いという意味だ。何とも暗喩的ではないか。
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私の地元"東京都北区堀船"地域密着型武術クラブです。
現代人は頭が疲れすぎ。
身体も使ってバランスを取り、心身ともにリフレッシュ!
伝統的な太極拳、古流柔術をコーチングのアプローチ法やイメージの使い方、リラクゼーション法などをミックスしてお伝えします。
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