(取ってあるもんだなあ。2005年の旅程)
私にとって海外旅行と言えば行先はアジアである。理由は二つある。
一つ、移動時間が少ない。
ヨーロッパやアフリカにももちろん興味はある。
だが限られた休みの中で目的地到着まで半日以上、
往復にすると丸一日機上の人というのはいだだけない。
だからその年、2005年の海外旅行もアジアにしたのである。
長くても成田から現地空港到着まで3時間に収めたい。
というわけで今回は4日の旅程、今回の行先は香港とした。一人旅である。
一つ、武器が安い。
いや拳銃の密輸とかではなく。
このブログをお読みの紳士淑女の皆さんには合点のいく話だろう。
中国武術の本場、香港。それは文化に根付いている。
スポーツ用品店の入口脇のショーウィンドウ。
日本ならサッカーボールやシューズが陳列されているだろうそこには
サンドバッグとオープンフィンガーグローブが鎮座しているお国柄だ。
需要は供給を生み、単価は安くなる。
だから日本では数万円の武器もかの国では数千円で手に入る。
日本では手に入りにくい武器も吊るしで購入できる。
どのように日本に持ち込むか、という課題はさておき、
修行に使えるものも使えないものもとりあえず買ってしまうのがあるあるだ。
すでに香港市内の数件の武器屋の情報も収集済み。
旅の時間の過ごし方は、日がな一日異国の街をぶらぶらすること。
アジアの都市はそれだけで刺激的だ。
武器の買い物をしつつ、地下鉄に乗って九龍半島をうろつき、
スターフェリーに乗って香港島に渡る。
滞在二日間でおつりがくるほどののんびりさだ。まさにリゾート。
と、いつものように構えていたところ、出発一か月前くらいだったろうか。
偶然見ていたバラエティ番組でとんでもない光景を目にしてしまったのだ。
(つづく)
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