カラダから力を抜いてください。
後ろ足から前足にゆっくり重心を移してください。
股関節を大きく動かしてください。
伸筋を使って腕を伸ばしてください。
てのひら側と手の甲側の力が釣り合うように指の形を作ってください。
これらは武術の修行で求められる体の使い方だが、「さあやって」といってできるものではない。
では先人たちはどのように教え、教わってきたのか?
そこで登場するのがメタファー。<譬え>である。
伝統武術の修行にはこのメタファーがつきものだ。
曰く、
「霞のかかった遠くの山を見るように」
「手の中の卵を握りつぶさないような力で」
「引き絞った弓から矢が飛び出るように」
云々。
だから私も生徒さんの上達のためにメタファーをつくるのだ。
「火のついたタバコを消すようにつま先でグリグリと」
「つま先に引っかかった靴を玄関に落とす時のアレ」
「両手ではさんだボールがどんどん大きくなっていくカンジで」
それらのメタファーを伝えるのに、私お得意の医療催眠言語をつかう。
いやあ、こんなカンフークラブ、日本に二つとないよ。たぶん。