(棒の型を杖の間合いで行っているので怖い……)
2023年7月27日(木)の古流柔術【動画解説】です。
■九鬼神流棒術 天地人:
日本の剣術以外の武術(棒、杖、槍、薙刀、鎖鎌、十手、素手……)は仮想敵を剣術にしており、「○○で刀を攻略する!」という信念のもと構築されている流派が多いです。じゃあみんな剣術やればいいじゃん、と思うのですがそこはそれ。古人にもロマンがあったのでしょう。
ちなみに中国で剣術の位置にいるのは槍です。二人で行う型を対錬といいますが、「双刀破槍」「朴刀破槍」など、自分のメインウエポンで槍を破る! という意気込みが感じられるものばかり。じゃあみんな槍術やればいいじゃん、と思うのですが以下略。
というわけで九鬼神流棒術です。今回は「天地人」という型を抜粋して紹介しています。例によって環境に規定されて杖で代用。なので、型を成立させようとすると刀が届いてくる間合いなのでもう怖い……。もうすこしメンバーが増えたら柔道場など借りて、天井高を気にせずぶんぶん振り回しましょう。
■柳生心眼流 打込:
一人型がそのまま二人型になるのが心眼流、とはいえ、「ああ、二人型だとこう変化するのね」という異同はあります。印象としては二人型の方がお上品度(?)が低下するというか。
■掛け声のこと:
その最たるものが掛け声です。巻物には初心から掛け声をかけることの大切さが書かれていますが、住宅地の真ん中の公民館ではなかなか難しく。そういえばたまにお隣の部屋でお芝居の稽古をしている方々はかなりの怒声を上げているが……。我々もいいのか? いや多分駄目でしょう。
なぜなら心眼流の掛け声は、古武術の掛け声と聞いてイメージする「ヤー!」「トー!」という、それこそお上品なものではありません。人が発しているのか!? 何か見知らぬ獣の声ではないのか!? ぐらいの気迫、気勢で行うようにという教えなのです。やはり柔道場待ちでしょう。
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「古流柔術」とは素手で行う日本古来の武術です。様々な流派があり、その内のいくつかは柔道のご先祖さまに当たります。
我流会では私が習い覚えた古流柔術諸流をいっしょに稽古していく楽しい時間と空間を提供します。
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Old-style Jiu-jitsu Practice Club in Horifune, Kita-ku, Tokyo GARYU-KAI
https://kitahorikungfuclub.wixsite.com/garyukai/english
“Old-style Jiu-jitsu” is an ancient Japanese martial art performed with bare hands.
At our school, we will provide you with a fun time and space to practice the old-fashioned jiu-jitsu styles that I have learned.
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